上顎骨体の中にある空洞で、副鼻腔の中で最大のものである。 他の副鼻腔と同様に固有鼻腔と交通する。 上顎洞の中鼻道への開口部は上顎洞裂孔で骨格標本では大きな孔が観察されるが、生体では鼻甲介や粘膜で覆われているために小さく狭められた半月裂孔を介して鼻腔と通 じることになる。 上顎洞の底はこの開口部よりかなり低位にあるため炎症時の排膿などが困難で慢性化の原因となる。 上顎洞の前壁の骨は厚いが、下壁が薄いため、特に第一・第二大臼歯の歯根が洞に達することがある。